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  • 2025/03/19院内新聞・スタッフコラム

    バイオフィルムってなに?

    こんにちは!草津駅前デンタルクリニックです!

    本日は、歯周病の原因となる「バイオフィルム」ついてご紹介します。



    歯科医院で「バイオフィルム」という言葉を耳にしたことはありませんか?バイオフィルムは、私たちの歯の健康に大きな影響を与える存在で、放置するとむし歯や歯周病の原因になります。特に、歯周病が進行すると歯を失う可能性があるため、注意が必要です。今回は、バイオフィルムの正体やその特徴、歯周病との関係について詳しく解説します。

    バイオフィルムとは?
    バイオフィルムとは、細菌が集まって作るネバネバした膜状の塊のことです。歯の表面にできる歯垢(プラーク)もその一種であり、複数の細菌が互いに保護し合いながら密集しています。バイオフィルムは一見するとただの汚れのように見えますが、実は歯周病やむし歯の主な原因となる非常に厄介な存在です。

    バイオフィルムは毎日の生活の中で少しずつ形成され、時間が経つとさらに強固な膜となり、歯石へと変化します。一度歯石になると歯ブラシで取り除くことは困難になり、歯科医院で専用の器具を使って除去する必要があります。早めの対応が非常に重要です。

    バイオフィルムの特徴
    バイオフィルムにはさまざまな特徴がありますが、特に以下の3つが厄介です。この特徴によって、単なる汚れ以上に歯の健康に悪影響を及ぼします。

    特徴① 細菌が塊となるため、薬剤や体内の免疫系が作用しにくい
    バイオフィルム内の細菌は、互いに保護し合うように密集しているため、外部からの攻撃を防ぐバリアのような役割を果たしています。そのため、通常の抗生物質やうがい薬ではバイオフィルム全体を破壊することは困難です。体内の免疫機能も十分に作用しにくく、バイオフィルム内の細菌は安全地帯のような環境で増殖を続けます。抗生物質を飲んでも効果が限定的な場合があるため、直接的な物理的除去が必要です。また、口腔内細菌のバランスが崩れるとむし歯菌や歯周病菌が優勢になり、短期間で症状が悪化するケースもあります。さらに抵抗力の低下時(疲労や病気など)には、バイオフィルムがより活発化し、歯周病が一気に進行するリスクがあります。


    特徴② こびりついているので除去が困難で、取り除くには歯磨きが必要
    バイオフィルムは歯の表面にしっかりとこびりついており、単なるうがいや洗浄では落ちません。力を入れて磨かない限り残ってしまうため、正しいブラッシング習慣が不可欠です。しかし、歯磨きだけでは完全な除去は難しく、どうしても歯と歯の間や歯ぐきの縁に残りやすくなります。歯磨きは最低でも1日2回、2〜3分かけて行うことが大切で、特に寝る前の歯磨きは重要です。また、歯間ブラシやデンタルフロスを併用することで、歯ブラシだけでは届かない場所に潜むバイオフィルムも除去しやすくなります。ただし、セルフケアだけでは完全にバイオフィルムを取り除くことは難しいため、定期的な歯科医院でのクリーニングが必要です。

    特徴③ バイオフィルム内で毒素がつくられ、歯周病を引き起こす
    バイオフィルム内に生息する細菌は、毒素を作り出して歯ぐきに炎症を引き起こすことがあります。この毒素は長期間にわたり歯ぐきにダメージを与え、歯周病の進行を助長します。初期の歯周病では、歯ぐきが赤く腫れ、歯磨き時に出血することがあります。自覚症状が少ないため、この段階で気づかないケースが多くあります。中等度の歯周病になると歯と歯ぐきの間にポケットができ、そこにさらにバイオフィルムが溜まります。この状態が続くと、歯を支える骨が少しずつ溶かされます。重度の歯周病では、歯を支える骨が大きく失われ、歯がぐらぐらしてしまいます。最終的には抜歯が必要となる場合もあります。

    歯周病の原因はバイオフィルム
    歯周病は、成人が歯を失う原因の第1位です。その主な原因がバイオフィルム内の歯周病菌です。バイオフィルムが作る毒素が歯ぐきを刺激し、次第に歯周組織が破壊されていきます。
    以下は歯周病の進行過程とその特徴です。

    ・初期段階(歯肉炎)
    歯ぐきが赤く腫れ、歯磨き時に出血することが多くなります。この段階では痛みがほとんどなく、放置しがちです。しかし、早期治療であれば症状は元に戻ります。

    ・中期段階(軽度~中等度の歯周炎)
    歯と歯ぐきの間に歯周ポケットができ、そこに汚れが溜まりやすくなります。歯ぐきが徐々に下がり、歯が長く見えるようになります。歯が少しずつ動揺し始めることもあります。

    ・重度段階(重度の歯周炎)
    歯を支える骨が大幅に失われ、歯がぐらつき、最終的には抜歯が必要になります。膿が出る、強い口臭が発生するなどの症状も現れます。

    定期的なクリーニングでバイオフィルムを除去しよう
    バイオフィルムは歯周病やむし歯の直接的な原因です。日常的なセルフケアで予防することはもちろん、定期的な歯科医院でのクリーニングが健康な歯を守るカギとなります。
    特に自覚症状がなくても、バイオフィルムは知らず知らずのうちに蓄積していますので、少なくとも3ヶ月~半年に1回は検診とクリーニングを受けるようにしましょう。

    草津駅前デンタルクリニック

    〒525-0032

    滋賀県草津市大路1丁目7−1 リーデンスタワ−111内

    TEL:077-567-0700


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  • 2025/03/12院内新聞・スタッフコラム

    安全なインプラント治療のために サージカルガイドについて

    こんにちは!草津駅前デンタルクリニックです!

    本日は、サージカルガイドの役割や作製の流れ、安全なインプラント治療における重要性についてご紹介します。


    インプラント治療は、失われた歯を補うための高度な治療法です。人工歯根を顎の骨に埋め込むことで、天然歯のような噛み心地と美しい見た目を再現できます。しかし、インプラント治療は外科手術を伴うため、精密な治療計画と正確な施術が求められます。

    そのために活躍するのが「サージカルガイド」です。サージカルガイドを使用することでインプラントを理想的な位置に埋め込むことができ、より安全で成功率の高い治療が可能になります。


    サージカルガイドとは?

    サージカルガイドとは、インプラントを埋め込む位置や角度を正確に決定し、手術の精度を高めるための装置です。患者様ごとにオーダーメイドで作製され、手術時に装着することでインプラントの埋入位置をガイドし、計画通りの治療を実現します。

    インプラント治療では、顎の骨の状態や神経・血管の位置を考慮しながら、最適な場所に人工歯根を埋め込むことが成功のカギとなります。しかし、肉眼だけで完璧な位置にインプラントを埋め込むことは難しく、わずかなズレが治療結果に影響を与えることもあります。

    そこでサージカルガイドを活用することで、正確かつ安全にインプラントを埋め込むことが可能となり、治療の成功率が向上します。


    インプラント治療を成功させるポイント

    インプラント治療を成功させるためには、インプラントの精密な角度・適切な長さ・正しい位置が重要になります。


    インプラントの精密な角度と適切な長さ

    インプラントは、骨の状態や噛み合わせを考慮しながら、理想的な角度で埋入することが重要です。適切な角度で埋入されていないと噛む力がうまく伝わらず、インプラントに過剰な負担がかかることもあります。また長さの調整も大切で、短すぎると骨との結合が不十分になり、長すぎると神経や血管を傷つけるリスクがあります。


    正しい位置にインプラントを埋め込むこと

    インプラントの位置がずれると、見た目の不自然さや噛み合わせの不具合が生じる可能性があります。また、隣の歯や顎の骨にダメージを与えるリスクもあるため、事前に綿密な計画を立てることが不可欠です。これらのポイントを達成するために、サージカルガイドは非常に有効なツールとなります。


    サージカルガイドができるまで

    サージカルガイドは、患者様の口腔内の状態に合わせて完全オーダーメイドで作製されます。そのため、精密な術前検査が必要となります。


    ① CT撮影による詳細な検査

    まず歯科用CTを用いて、顎の骨の状態・神経や血管の位置・周囲の歯の関係を正確に把握します。このデータをもとに、インプラントを埋め込む理想的な位置・角度を計算します。


    ② 3Dシミュレーションでの治療計画

    CTデータをコンピューター上で解析し、インプラントの埋入シミュレーションを行います。この段階で、インプラントをどの位置・角度で埋め込むべきかを事前に決定することで、精度の高い手術が可能になります。


    ③ オーダーメイドのサージカルガイド作製

    シミュレーションデータをもとに、3Dプリンターや専用の加工機を使ってサージカルガイドを作製します。ガイドにはドリルの穴が開いており、術中に正確な位置にインプラントを埋入できるように設計されています。このようにして作られたサージカルガイドを使用することで、計画通りの位置に安全にインプラントを埋入することが可能になります。


    安全なインプラント治療を行うために

    サージカルガイドを使用することでインプラント治療の精度が向上し、手術の安全性が高まります。しかし、サージカルガイドを導入している歯科医院はまだそれほど多くありません。当院では、患者様の安心と安全を最優先に考え、サージカルガイドを導入したインプラント治療を提供しています。


    サージカルガイドを活用するメリット


    ・手術の精度が向上し、より安全な治療が可能

    ・神経や血管を傷つけるリスクを軽減

    ・手術時間が短縮され、患者様の負担が軽減

    ・術後の腫れや痛みが抑えられる可能性が高い


    「インプラントは手術が怖い…」「本当に安全な治療を受けられるの?」という不安をお持ちの方も、サージカルガイドを活用した治療ならより精密でリスクの少ないインプラント治療が可能です。

    インプラントを検討されている方は、ぜひ当院の無料相談をご利用ください。患者様一人ひとりに合った最適な治療法をご提案いたします。


    草津駅前デンタルクリニック

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  • 2025/03/05院内新聞・スタッフコラム

    こんな症状はない!?当てはまったら顎関節症かも!?

    こんにちは!草津駅前デンタルクリニックです!

    本日は顎関節症についてご紹介します。


    最近、「口が開けにくい」「口を開けるとカクッと音がする」「顎が痛む」といった症状を感じることはありませんか? これらは 顎関節症の代表的な症状です。顎関節症は放置すると悪化し、日常生活に影響を及ぼすことがあります。


    こんな症状はありませんか?顎関節症の主な症状

    顎関節症の症状は人によって異なりますが、代表的なものには以下のようなものがあります。


    ・口が開けにくい

    「朝起きたら顎がこわばって口が開きづらい」「大きなあくびをすると痛みを感じる」など、口の開閉がスムーズにできない場合は、顎関節症の可能性があります。


    ・口を開けるとカクカク・ゴリゴリと音がする

    食事中や会話中に、「カクッ」「ゴリゴリ」といった異音が顎から聞こえることはありませんか? これは、顎関節内の関節円板(クッションの役割をする軟骨)のズレや、顎の関節の動きの異常が原因で起こることがあります。


    ・顎に痛みがある

    食事の際に噛むと顎が痛んだり、あくびをすると顎に違和感を覚える場合も要注意。痛みが続くと、食事がしづらくなったり、顎周辺の筋肉がこわばったりすることもあります。


    もしかしたら顎関節症かも?症状があるなら早めに対策を!

    顎関節症は軽度のうちは自然に治ることもありますが、放置すると症状が悪化することもあります。悪化すると、食事や会話がしづらくなったり、頭痛や肩こりの原因になることもあるため、早めの対処が重要です。

    歯科医院では、症状や原因に応じて以下のような治療法を提案します。


     ・マウスピース(スプリント)療法

    就寝時に専用のマウスピースを装着することで歯ぎしりや食いしばりを防ぎ、顎関節への負担を軽減します。歯ぎしりが原因で顎関節症になっている場合には、特に効果的です。


    ・マッサージやストレッチ

    顎の周りの筋肉が緊張している場合は、マッサージやストレッチを行うことで症状を和らげることができます。特に 側頭筋や咬筋(噛むときに使う筋肉)をほぐすことで、痛みが軽減されることが多いです。


    ・生活習慣の改善

    日常生活の中で無意識に顎へ負担をかけていることが多いため、以下のような生活習慣の見直しも大切です。

    片側ばかりで噛むクセを直す(食事の際に左右バランスよく噛む)

    硬いものを食べすぎない(ガムやスルメなど、顎に負担がかかる食べ物を控える)

    頬杖をつかない(顎に余計な圧力をかけることが原因になる)

    歯を食いしばらないように意識する(日中もリラックスした状態を保つ)


    顎関節症の原因とは?放置すると悪化することも…

    顎関節症は、複数の要因が重なって発症することが多いです。主な原因をいくつか紹介します。


    ・歯ぎしり・食いしばり

    寝ている間に無意識に歯ぎしりをすることで、顎関節に大きな負担がかかります。また、ストレスが原因で日中に歯を食いしばるクセがある人も要注意。こうした習慣が積み重なると、顎関節にダメージを与えてしまいます。


    ・姿勢の悪さ(猫背やうつむき姿勢)

    スマホやパソコンを長時間使用することで、無意識のうちに顎を前に突き出す姿勢になっていることがあります。この姿勢が習慣化すると、顎関節に余計な負担がかかり、顎関節症を引き起こすことがあります。


    ・噛み合わせのズレ

    噛み合わせが悪いと、顎の関節や筋肉に負担がかかり、顎関節症のリスクが高まります。特に、歯の一部だけに強い力がかかる状態が続くと、顎のバランスが崩れて痛みや違和感につながります


    ・ストレス

    ストレスが溜まると無意識に歯を食いしばることが増え、顎の筋肉が緊張してしまいます。これが続くと、顎関節に負担がかかり、痛みや違和感を引き起こすことがあります。


    放置するとどうなる?

    顎関節症を放置すると症状が悪化し、口がほとんど開かなくなることもあります。また、慢性的な痛みや頭痛、肩こりの原因にもなるため、放っておくメリットはありません。気になる症状がある場合は、早めの対処が大切です。


    早めに歯科医院を受診しましょう!

    「顎関節症かも?」と思ったら、まずは歯科医院で相談してみましょう。顎関節症は早めに対処することで症状を改善しやすくなります。もし顎に違和感があるときは、放置せずにぜひ歯科医院で相談してみましょう。


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