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インプラントは何歳まで?糖尿病・高血圧・骨粗鬆症でもできる?草津の歯科医師が解説

持病がある方のインプラント相談のイメージ

「もう70代だから、インプラントは無理でしょうか」「糖尿病があると言われて、諦めていました」――草津駅前デンタルクリニックでも、年齢や持病を理由にご相談をためらっていた、という方にお会いします。

先にお伝えすると、インプラント治療に年齢の上限はありません。判断を分けるのは暦の上の年齢ではなく、顎の骨の状態と全身の健康状態、そして治療後にメインテナンスを続けられるかどうかです。持病についても、「あるから不可」ではなく「どの程度コントロールできているか」で判断します。この記事では、年齢と持病それぞれについて、何がどう判断に関わるのかを整理します。

この記事のポイント

  • インプラントに年齢の上限はない。顎の骨と全身の状態、通院を続けられるかで判断する
  • 糖尿病・高血圧は、コントロールが安定していれば可能な場合がある
  • 骨粗鬆症の薬・抗血栓薬は、種類と服用状況によって判断が変わる。自己判断で中断しない
  • お薬手帳と主治医からの情報が、判断のために欠かせない
  • 状態によっては見送り、入れ歯やブリッジをお勧めすることもある

結論:年齢の上限はなく、判断するのは骨と全身の状態

インプラント治療に「何歳まで」という決まりはありません。80代で治療を受けられる方もいらっしゃいます。実際に見ているのは次の3点です。

  • 顎の骨の量と質:人工歯根を支えられる骨があるか。不足していれば補う処置を検討します
  • 全身の健康状態:外科手術に耐えられるか。持病がある場合はその管理状態
  • 治療後に通い続けられるか:インプラントはメインテナンスが前提の治療です

3つ目は見落とされがちですが重要です。ご高齢になるほど、通院の負担やご家族の支援体制も判断材料になります。将来ご自身での清掃が難しくなる可能性まで含めて、無理のない設計を考える必要があります。

一方、下限については、顎の成長が終わってからが原則です。成長期に埋入すると、周囲の歯が伸びてもインプラントだけが取り残され、噛み合わせがずれることがあります。目安として18歳前後以降ですが、個人差があるため検査で判断します。

インプラントの可否を判断する3つの要素を示した図解

持病別の考え方

持病がある場合、「病名」ではなく「今どの程度コントロールできているか」で判断します。以下は一般的な考え方です。ご自身の状況は必ず診察と主治医への確認のうえで判断します。

持病・服薬何が問題になるか一般的な考え方
糖尿病感染しやすく、傷が治りにくい。骨との結合にも影響しうる血糖のコントロールが安定していれば可能な場合がある。主治医に管理状況を確認する
高血圧手術中の血圧上昇、出血のリスク薬で安定していれば可能な場合が多い。当日の血圧測定と体調確認を行う
骨粗鬆症の薬一部の薬は顎の骨に影響が出ることが報告されている薬の種類・投与方法・服用期間で判断が変わる。自己判断で中断しない
抗血栓薬(血をサラサラにする薬)出血が止まりにくい中断すると別のリスクが生じる。処方元と相談して方針を決める
心疾患手術の負担、感染性心内膜炎への配慮主治医の見解を確認したうえで、必要な対策をとって判断する
関節リウマチ等で免疫を抑える薬感染しやすくなる治療科と連携し、状態を確認したうえで判断する

共通しているのは、歯科だけで判断しないという点です。持病がある方のインプラントは、主治医と情報をやり取りしながら進めます。

自己判断でお薬をやめないでください

「手術をするから」とご自身の判断で服薬を中止すると、もとの病気のほうで重大な問題が起こることがあります。中止・継続の判断は必ず処方した医師が行います。歯科には、お薬手帳をそのままお持ちください。

診察前に準備していただきたいこと

ご相談の際、次のものをお持ちいただくと判断が正確になります。

  • お薬手帳(最も重要です。飲んでいる薬すべてが分かるもの)
  • 直近の健康診断・血液検査の結果(糖尿病の方はHbA1cの値が参考になります)
  • 主治医からの情報提供書(お持ちの場合)
  • 他院で撮影したレントゲン・CTの画像(お持ちの場合)

「持病があると断られるのではないか」と考えて申告をためらわれる方がいらっしゃいますが、逆です。申告がないまま進むことのほうが危険です。正確にお伝えいただくことが、安全に治療を進める前提になります。

ご高齢の方がインプラントを選ぶ意味

年齢を重ねてから治療を受けることに、意味があるのかと問われることがあります。噛む機能の観点からは、いくつかの利点があります。

  • しっかり噛めることで食事の幅が保たれる:入れ歯が合わずに軟らかいものに偏ると、栄養が偏りやすくなります
  • 入れ歯のように取り外しの手入れが不要:手先の細かい作業が負担になってきた方には利点になります
  • 残っている歯に金具の負担をかけない:部分入れ歯は支えにする歯に力がかかります

一方で、次の点は正直にお伝えしておく必要があります。

  • 外科手術である以上、体への負担はゼロではありません
  • 治療期間が数か月に及び、複数回の通院が必要です
  • 治療後もメインテナンス通院が続きます
  • ご自身での清掃が難しくなった場合、周囲炎のリスクが上がります

「今」だけでなく「10年後」で考える

ご高齢の方の治療設計では、10年後にご自身やご家族が管理できるかまで見込んで本数や位置を決めます。少ない本数で確実に噛めるようにする、清掃しやすい形にする、といった設計上の配慮が重要になります。

見送ることをお勧めする場合もあります

次のような場合は、当院ではインプラントを見送り、他の方法をご提案することがあります。

  • 全身の状態が不安定で、外科手術の負担が大きいと判断されるとき
  • 主治医から手術を控えるべきとの見解があるとき
  • 歯周病が進行しており、まず全体の治療が必要なとき
  • 通院やメインテナンスの継続が難しい事情があるとき

その場合も、入れ歯やブリッジという選択肢があります。それぞれの違いは草津でインプラント|治療の流れ・費用・入れ歯やブリッジとの違いで比較しています。骨の量が不足している場合の対応は骨が薄くてもインプラントはできる?をご覧ください。

費用・期間・リスクは必ずセットでご確認ください

  • 標準的な治療内容:顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に被せ物を装着して、失った歯の機能と見た目を回復する治療です。治療後は継続的なメインテナンスが前提となります
  • 自由診療である旨:インプラント治療は公的医療保険の適用外となる自由診療です
  • 費用の目安:当院では下部253,000円+上部242,000〜275,000円、別途 検査55,000円・サージカルガイド44,000円(いずれも税込)。骨を補う処置などが必要な場合は追加となります。詳細は料金一覧をご確認ください
  • 治療期間・通院回数の目安:手術から被せ物の装着まで、一般的に数か月〜半年程度、複数回の通院が必要です。全身状態の確認や主治医との連携に時間を要する場合、開始までに期間が加わることがあります
  • 主なリスク・副作用:外科手術に伴う腫れ・痛み・出血、感染、人工歯根が骨と結合しないことがある、全身の状態や服薬内容によっては適さない場合がある、骨粗鬆症治療薬の服用者では顎の骨に関わる合併症が報告されている、治療後のメインテナンスを怠るとインプラント周囲炎が起こり得る

草津でご相談いただくとき

草津駅前デンタルクリニックでは、歯科用CTで骨の状態を立体的に確認したうえで、全身の状態とあわせて可否を判断します。持病をお持ちの場合は、主治医と連携して情報を確認してから治療計画を立てます。

年齢や持病を理由にご自身で諦めてしまう前に、一度状況をお聞かせください。可能かどうかだけでなく、可能にするために何が必要か、あるいは他にどんな方法があるかまでお伝えします。UCLAで審美・インプラント研修を修めた院長が、噛み合わせやお口全体の状態も含めて確認します。

よくある質問(Q&A)

Q. 何歳までインプラントを受けられますか?

A. 年齢の上限はありません。80代で治療を受けられる方もいらっしゃいます。判断するのは顎の骨の状態、全身の健康状態、そして治療後に通院を続けられるかどうかです。

Q. 糖尿病がありますが可能ですか?

A. 血糖のコントロールが安定していれば可能な場合があります。直近の血液検査の結果をお持ちいただき、主治医に管理状況を確認したうえで判断します。

Q. 骨粗鬆症の薬を飲んでいます。やめたほうがよいですか?

A. 自己判断で中断しないでください。薬の種類・投与方法・服用期間によって判断が変わります。お薬手帳をお持ちいただき、処方元の医師と連携して検討します。

Q. 血をサラサラにする薬を飲んでいます。

A. 中断すると別のリスクが生じるため、処方元と相談して方針を決めます。多くの場合は継続したまま、出血に配慮した処置を行います。

Q. 高血圧ですが手術できますか?

A. 薬で安定していれば可能な場合が多くあります。当日は血圧を測定し、体調を確認したうえで進めます。

Q. 若い場合、何歳から受けられますか?

A. 顎の成長が終わってからが原則で、目安は18歳前後以降です。個人差があるため検査で判断します。

Q. 持病があることは必ず伝えないといけませんか?

A. 必ずお伝えください。申告がないまま進むことが最も危険です。お薬手帳をそのままお持ちいただくのが確実です。

まとめ

  • インプラントに年齢の上限はない。判断するのは顎の骨・全身の状態・通院の継続性
  • 下限は顎の成長終了後が原則。目安は18歳前後以降
  • 持病は「あるから不可」ではなく「どの程度コントロールできているか」で判断する
  • 骨粗鬆症の薬・抗血栓薬は自己判断で中断しない。お薬手帳を持参する
  • 状態によっては見送り、入れ歯やブリッジをお勧めすることもある

草津駅前デンタルクリニックは、JR草津駅から徒歩3分。年齢や持病でためらっておられる方も、まずは状況をお聞かせください。

寺村 俊

監修:寺村 俊

草津駅前デンタルクリニック 院長

日本臨床歯科CAD/CAM学会 理事 / ISCD認定 国際セレックトレーナー / 国際口腔インプラント学会 所属 / UCLAにて審美・インプラント研修

開業以来、多くの患者様との出会いを通して経験を積み、地域に根ざした歯科医院を目指してまいりました。虫歯・歯周病予防から、審美・矯正・小児歯科、インプラント治療をはじめ、一般歯科・口腔外科まで幅広く診療しています。患者様お一人おひとりに合わせた、根拠にもとづく分かりやすい説明と丁寧な治療を心がけています。

当院のインプラント治療は、UCLAで審美・インプラント研修を修めた院長が、歯科用CTとサージカルガイドを用いて診断・治療を行います。全身疾患をお持ちの場合は、主治医と連携して情報を確認したうえで可否を判断します。

院長プロフィールはこちら

《参考情報》 厚生労働省 e-ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/ 公益社団法人 日本口腔インプラント学会 https://www.shika-implant.org/

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