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2025/02/05院内新聞・スタッフコラム
- とっても重要!唾液の働きについて
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こんにちは!草津駅前デンタルクリニックです!
本日は唾液の働きについてご紹介します。
1日に分泌される唾液の量
唾液は、1日に約1000~1500ml分泌されています。唾液は食事をしているときだけでなく、話しているときや休んでいるときにも常に分泌されており、お口や体全体の健康を保つために欠かせない存在です。普段あまり意識されることのない「唾液」ですが、私たちの健康を支える重要な役割を果たしています。唾液はただ口の中を湿らせるだけではなく、お口の健康はもちろん、全身の健康にも深く関わっているのです。
唾液が持つ5つの重要な効果
唾液は、唾液には、お口や体の健康を保つためにさまざまな効果があります。その中でも特に重要な以下の5つの作用について詳しく見ていきましょう。
1. 消化作用
唾液には、食べ物を分解する「アミラーゼ」という消化酵素が含まれています。この酵素は食べ物のデンプンを分解し、消化を助ける働きをしています。また、唾液が食べ物を湿らせることで飲み込みやすくし、胃や腸に負担をかけずスムーズな消化を可能にします。
2. 浄化作用
唾液は、口の中の食べかすや細菌を洗い流す役割を持っています。食後に口の中に残った食べかすを唾液が洗い流すことで、むし歯や歯周病の予防につながります。この作用は「自然な歯磨き」とも言えるほど、お口の清潔を保つうえで重要です。
3. 緩衝作用
唾液には、口の中の酸性度を中和する力があります。酸性の食べ物や飲み物を摂取すると口内環境が酸性に傾き、歯のエナメル質が溶けやすくなります。しかし、唾液が酸を中和することで口の中を中性に保ち、歯を守る働きをします。
4. 殺菌作用
唾液には「リゾチーム」や「ラクトフェリン」などの抗菌物質が含まれており、口の中の細菌の増殖を抑える役割を果たします。この殺菌作用により、むし歯や歯周病の原因となる細菌から歯や歯ぐきを守っています。
5. 再石灰化作用
唾液は、歯のエナメル質を修復する力も持っています。食事や飲み物の影響で溶けた歯の成分(カルシウムやリン)を補充し、再び歯に取り込むことでエナメル質を強化します。この「再石灰化作用」によって、むし歯の初期段階を自然に修復することが可能となります。
唾液の働きと全身の健康
唾液は、お口の健康だけでなく全身の健康にも大きな影響を与えています。たとえば、唾液の消化作用がスムーズに働くことで胃腸の負担を軽減し、消化器官全体の健康を支えることができます。また、唾液が持つ殺菌作用は口腔内の細菌が全身に広がるのを防ぎ、感染症のリスクを低減する役割を果たします。普段は汚いイメージを持たれがちな唾液ですが、その働きが全身の健康を支えていると知ると、その重要性がよく分かります。
唾液の分泌量が減る原因
唾液の分泌量は、さまざまな要因によって減少します。その主な原因には以下のものがあります。
1. ストレス
ストレスを感じると交感神経が優位になり、唾液の分泌が抑制されます。緊張したときに口が乾くのは、このためです。
2. 加齢
年齢を重ねると唾液腺の機能が低下し、唾液の分泌量が減少します。高齢者の方が口が乾きやすいと感じるのは、この影響が大きいとされています。
3. 生活習慣の変化
喫煙や飲酒、偏った食生活も唾液の分泌に影響を与えます。特に水分摂取が不足すると唾液腺が十分に働かず、唾液の分泌量が減少します。唾液が十分に分泌されないと、口の中が乾燥する「ドライマウス」と呼ばれる状態になることがあります。ドライマウスはお口のトラブルや全身の健康に悪影響を与える原因になるため、注意が必要です。
唾液の分泌量が減ったと感じたら
最近「口が乾きやすい」「唾液が少ない」と感じる方は、ドライマウスの兆候かもしれません。ドライマウスが進行するとむし歯や歯周病、口臭の原因となるだけでなく、全身の健康にも影響を及ぼすことがあります。
唾液の分泌を促進するためには、ガムを噛んだり、水分を十分に摂取したりすることが有効です。また、唾液腺を刺激するマッサージや、口腔内を清潔に保つことも大切です。それでも症状が改善しない場合は、歯科医院での診察をおすすめします。
まとめ
唾液は、消化、浄化、緩衝、殺菌、再石灰化といった多くの重要な役割を持ち、私たちの健康を支えています。ストレスや加齢などで唾液の分泌が減少すると、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。適切なケアを行うことで、唾液の働きを最大限に活かし、健康なお口と体を維持することができるでしょう。
「最近お口が乾きやすい」と感じる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
草津駅前デンタルクリニック
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