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2024/12/25院内新聞・スタッフコラム

歯並びや嚙み合わせのトラブルの原因に 不正咬合とは

こんにちは!草津駅前デンタルクリニックです!

本日は不正咬合についてご紹介します。


不正咬合とは?

不正咬合とは歯の噛み合わせに異常がある状態を指します。

健康な歯並びでは、上下の歯が適切に噛み合い、食事や発音、呼吸などの機能がスムーズに行える状態が理想です。

しかし、不正咬合があると、これらの機能に支障をきたすだけでなく、見た目に影響を及ぼす場合もあります。


不正咬合の原因

不正咬合の原因は、主に以下の2つに分けられます。


1. 遺伝的要因

不正咬合は遺伝による影響を受けることが多く、親から受け継いだ顎の形状や歯の大きさ、骨格のバランスが原因となる場合があります。

たとえば、顎が小さいために歯が重なり合って生えてしまう「叢生(そうせい)」や、

骨格的な影響で上下の顎の位置がずれる「受け口」や「出っ歯」などがこれに該当します。


2. 後天的要因

一方で、環境や習慣によって生じる後天的な要因も少なくありません。具体的には以下のようなものがあります。

乳幼児期の癖:

長期間の指しゃぶり、舌を前に突き出す癖、頬杖をつく習慣などが、歯並びに影響を与えることがあります。

外傷:

事故や転倒による外傷が歯や顎に影響を及ぼし、不正咬合の原因となる場合があります。

乳歯の虫歯や早期喪失:

乳歯が虫歯で失われたり、自然に抜ける前に抜歯が必要になった場合、永久歯が正しい位置に生えるスペースが確保できず、不正咬合につながることがあります。


不正咬合が与える影響

不正咬合は日常生活のさまざまな場面で影響を及ぼす可能性があります。以下は主な影響の例です。


噛む機能の低下:

上下の歯が適切に噛み合わないと、食べ物をうまく噛むことが難しくなり、消化不良や栄養吸収の問題につながる場合があります。

発音への影響:

歯並びが悪いと、特定の音を正確に発音することが難しくなる場合があります。特にサ行やタ行などの発音に影響が出ることがあります。

見た目への影響:

不正咬合が目立つ場合、見た目へのコンプレックスが生じ、自信を失う原因の一つとなることもあります。歯や顎への負担:

噛み合わせの異常が原因で特定の歯に過剰な力がかかると、歯の摩耗や割れが起きやすくなり、顎関節症につながることもあります。


不正咬合の種類

不正咬合にはいくつかのタイプがあります。代表的なものを以下に挙げます。


叢生(歯の重なり):歯が顎に収まりきらず、重なり合って生えている状態。

上顎前突(出っ歯):上の前歯が前方に突出している状態。

下顎前突(受け口):下の前歯が上の前歯より前に出ている状態。

開咬(かいこう):前歯が噛み合わず、上下の歯に隙間がある状態。

これらのタイプは、原因や症状に応じて適切な治療が必要です。


不正咬合の治療

不正咬合の治療方法は、患者さんの年齢や不正咬合の種類、重症度に応じて異なります。

1. 矯正治療の開始時期
矯正治療は小児期から成人期まで対応可能ですが、早期発見・早期治療が効果的です。
特に成長期の子どもでは、骨格の成長を利用して顎の形状や歯並びを改善することができます。
大人でも、適切な治療によって機能面や審美面での改善が期待できます。

2. 主な治療方法
固定式矯正(ブラケット矯正):
歯に金属やセラミック製の装置を取り付け、少しずつ歯を動かす方法。
マウスピース矯正:
透明なマウスピースを使用する、取り外し可能な方法。審美性が高く、ライフスタイルに合わせやすいのが特徴です。
部分矯正:
全体ではなく、特定の部位だけを矯正する方法。

3. 治療中のケア
矯正治療中は、虫歯や歯周病のリスクが高まるため、口腔ケアが非常に重要です。定期的に歯科医を受診し、適切なメンテナンスを行いましょう。


予防と早期対応の重要性

不正咬合の一部は予防が可能です。

乳幼児期には、長期間の指しゃぶりや頬杖を避け、正しい口腔習慣を身につけることが重要です。

また、乳歯が虫歯にならないようにケアを徹底し、定期的な歯科検診を受けることで、不正咬合のリスクを軽減できます。


特に気になる癖や症状がある場合は、早めに歯科医院を受診することをおすすめします。

早期発見・早期治療が、将来的なトラブルを防ぐ鍵となります。



まとめ

不正咬合は、遺伝的な要因と後天的な要因が絡み合うことが多く、その症状や影響はさまざまです。
しかし、適切な治療を受けることで、機能面だけでなく審美面や心理的な改善も期待できます。
不正咬合が気になる方やお子さんの歯並びに不安を感じる方は、ぜひ早めに歯科医院に相談してみましょう。


草津駅前デンタルクリニック
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