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2025/02/26院内新聞・スタッフコラム

乳歯がむし歯になりやすい3つの理由

こんにちは!草津駅前デンタルクリニックです!

本日は乳歯がむし歯になりやすい理由についてご紹介します。



乳歯は一時的な歯と思われがちですが、子どもの成長や健康にとって非常に重要な役割を果たしています。


乳歯がむし歯になると痛みや食事の不自由だけでなく、将来の永久歯にも影響を与える可能性があります。



1 永久歯に比べてやわらかい



乳歯は永久歯と比較してエナメル質や象牙質が薄く、非常にやわらかい構造をしています。そのため、むし歯菌が作り出す酸によるダメージを受けやすく、むし歯が発生すると急速に進行してしまう傾向があります。


特に歯と歯の間や奥歯の溝は、汚れがたまりやすく、酸が滞留しやすい場所です。このような箇所でむし歯が進行すると、気づいた時には歯の内部まで影響が及んでいるケースも少なくありません。


乳歯の特性を理解し、早めの対策を講じることが大切です。



2 再生能力が弱い



乳歯は永久歯に比べて再石灰化の力が弱く、一度むし歯菌によって溶かされてしまったエナメル質や象牙質が自然に修復されることは非常に困難です。

再石灰化とは、唾液中のカルシウムやリンが溶けたエナメル質を再び強化する自然の修復機能ですが、乳歯ではこの力が十分に発揮されません。


そのため、むし歯が進行しやすく、一度発生すると悪化するリスクが高まります。この特性を考慮し、むし歯の兆候を見逃さないことが重要です。



3 しっかり歯磨きができていない



乳歯がむし歯になりやすい理由の一つに、子ども自身による歯磨きが不十分であることが挙げられます。


小さな子どもはまだ手先の器用さが発達していないため、歯ブラシの使い方が十分でなく、歯の隅々まできれいに磨くことが難しい場合があります。


また、子どもは歯磨きそのものを嫌がることが多く、保護者の方がしっかりと仕上げ磨きをしないと、汚れが残りやすくなります。

特に寝る前に歯磨きを怠ると、就寝中に唾液の分泌が減り、口腔内が乾燥してむし歯菌が活動しやすい環境になってしまいます。


むし歯を予防するためのポイント


乳歯のむし歯を防ぐためには、親御さんのサポートが欠かせません。以下のポイントを意識することで、むし歯のリスクを大きく減らすことができます。



1. 保護者の方による仕上げ磨き


子どもが自分で歯を磨けるようになるのは、おおよそ小学校中学年頃と言われています。

それまでは保護者の方が仕上げ磨きを行うことが必要です。特に、奥歯の溝や歯と歯の間は見落としがちなので、丁寧に磨いてあげましょう。


仕上げ磨きの際には、子どもを膝の上に乗せたり、明るい場所で歯磨きをしたりすることで、磨き残しを防ぐことができます。



2. フッ素の活用


フッ素には歯のエナメル質を強化し、むし歯菌が酸を作るのを抑える効果があります。

歯磨き粉にフッ素が含まれているものを選んだり、歯科医院でフッ素塗布を定期的に行うことで、むし歯予防に効果的です。


フッ素を活用する際は、子どもの年齢に適した濃度のものを選び、誤飲を防ぐために少量を使用するよう心がけましょう。



3. 定期的な歯科検診


乳歯のむし歯は進行が早いため、定期的な歯科検診で早期発見・早期治療を行うことが大切です。

歯科医師や歯科衛生士が専門的なクリーニングを行うことで、家庭では取り除きにくい歯垢や歯石を除去し、むし歯のリスクを減らすことができます。


さらに、定期検診を通じて子どもが歯医者さんに慣れることで、治療に対する恐怖心を軽減する効果も期待できます。



まとめ


乳歯がむし歯になりやすい理由は、「永久歯に比べてやわらかい」「再生能力が弱い」「しっかり歯磨きができていない」という 3 つに集約されます。

乳歯は一時的なものではありますが、その健康状態が将来の永久歯や全身の健康に影響を及ぼすため、丁寧にケアすることが重要です。


保護者の方による仕上げ磨き、フッ素の活用、定期的な歯科検診などの対策を取り入れることで乳歯のむし歯を予防し、健康な歯を育む土台を作りましょう。子どもの歯の健康を守るためには、日々のケアと歯科医師との連携が鍵となります。


お子さんの歯に関して気になることがあれば、ぜひ歯科医院にご相談ください。



草津駅前デンタルクリニック

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